BCP策定メソッド

 BCPとは事業継続計画(Business Continuity Plan)の頭文字をとって略した言葉です。
 BCPというと「災害」「地震」といったキーワードを思い起こす方が多いかと思います。当初は私たちも同じように感じていました。しかしながら、本来、BCPとは「災害」に限らず、「金融危機」「感染症パンデミック」「テロ」「戦争」「放射線事故」といった外部要因から「不祥事」「事件」「事故」といった内部要因に至るまで幅広いリスクについて、事前に検証し、いかに早く通常事業に戻すかを検討したものになります。
 と、いきなりBCP策定について迷わせる案内を行いましたが、この『BCP策定メソッド』では「災害」に焦点を当てて取り組んでまいります。

 現在、すべての介護事業所にBCP策定が義務付けられましたが、策定は進んでおりますでしょうか。多くの方は悩み、困っているのではないでしょうか。そんな悩みや疑問の解決を目指し、私たちのBCP策定の進め方をご紹介します。BCPが災害時において機能するものになるよう、独自の切り口で取り組んでまいります。専門的な言葉が出てくることもありますが、インターネット等でご確認いただけますよう、お願い申し上げます。

第一回 リスクの把握

皆さんの施設や事業所の災害リスクを明確にしてみましょう。

第二回 シナリオを描く

起こりうることを具体的に考えてみましょう。

第三回 初動を固める

発災直後の行動を整理してみましょう。

第四回 混乱期を乗り越える

初動後に発生する問題、課題を想像してみましょう。

第五回 復旧を加速する

災害関連死を防ぐために早期復旧を計画してみましょう。

第六回 システムとして機能させる

日常業務から活用させることで災害対応力、組織対応力を高めてみましょう。